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会計人の常識 イールドカーブ

2013年02月05日

グレーライン

金融商品時価の計算、減損の計算、退職給付債務の計算、資産除去債務の計算など、現在では多くの局面でDCF法による割引現在価値の計算が行われています。 会計学の勉強をする際、割引現在価値の計算は、通常、単一レートが使用されると思いますが、IFRS時代の今、会計にも時間軸をもったレートであるイールドカーブが様々なところで使われ始めました。 イールドカーブとは、利回り曲線のことで、通常は右肩上がりをしています。 縦軸に金利、横軸に時間を示したグラフに描くと、徐々に上がり幅が逓減していきます。 単純に、1年定期よりも2年定期のほうが金利が高く、更に3年定期のほうが・・・といった具合です。
イールドカーブ

このイールドカーブを使った割引計算では、1年後のキャッシュと2年後のキャッシュとでは異なる割引率を使用することになります。 金融の世界では、12ヶ月までの利率にLIBOR、1年超の金利にSWAPレートを使用するのが一般的です。

そして、ここからが数学の世界です。 LIBORはスポットレート、SWAPはパーレートのため、SWAPをスポットレートに直します。 これがスポットイールドカーブと呼ばれるものです。 ちなみに、スポットレートとは割引債のレート、パーレートとは利付債のクーポンレートのことで、これ以上のことを知りたいのであればそれぞれをググって下さい。 ともかく、スポットレートでないと、割引計算にそのまま使えないということだけを言っておきます。

だんだん金融工学の世界に入っていきます。とは言っても、まだ入り口時点のお話しですが。

計算のお話しはまた別の機会にして、ともかくイールドカーブを使って、各種会計上の金額を求めるような時代になったということです。 不安なのは、監査する側・される側ともに金融の素人であることが多く、材料だけ渡されてただ計算をしてみた結果の財務諸表を多くの利害関係者が利用しているということです。 会社で計算していない場合には、金融ブローカー等に計算してもらい、根拠資料もままならない状態なども多く見かけます。

会計人も金融工学に目覚める時代かもしれません。



Written by A.Y

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