導入システム『BTrex 連結会計』
株式会社ハマキョウレックス様は、企業の物流業務を包括的に受託して、物流サービスを提供する独立系の3PL(サードパーティー・ロジスティクス)企業です。アパレル・食品・雑貨・化粧品・ホームセンター・医療機器・ドラッグストア・EC物流など、幅広い業界の物流アウトソーシングを手がけ、お客様の物流費削減と収益向上を実現されています。
1971年の設立以来、事業拡大とともにグループ会社を着実に増やし、現在は39社(2026年3月末)の国内連結子会社を擁するグループへ成長されました。グループの拡大に伴い、高度化・複雑化する連結決算業務の効率化に向け、2026年4月1日から連結会計システム『BTrex連結会計』(以下、BTrex)を本格稼働されています。
今回は、導入前の課題から選定の決め手、導入後の効果まで、連結決算を担当されているご担当者様にお話を伺いました。

BT担当:
子会社の情報収集はどのように行われていたのでしょうか。
ハマキョウレックス ご担当者 様:
統一したExcelフォーマット(連結パッケージ)を全グループ会社へ配布し、入力後にメールで収集していました。財務諸表まわりの情報が届くのが11営業日、その後1日おきに他の連結パッケージを受け取り、収集完了までに13~15営業日ほどかかっていました。担当者は資料授受の確認と転記作業に多くの時間を割かれてしまい、分析・検証に十分な時間を確保することが困難でした。
BT担当:
特に課題として感じていた点を教えてください。
ハマキョウレックス ご担当者 様:
グループ会社は毎年1~2社以上のペースで増える一方、経理メンバーは一度に大きく増員できず、習熟度が追いつきませんでした。年々増え続ける「ボリュームとの戦い」でした。Excelでは機械的なチェックがきかないため、仕訳漏れや相殺漏れを見つけることに多くの時間と労力を要しておりました。期待値と差額が生じた際には、1社ずつ調査しなくてはなりません。担当者が欠席すると、その会社の数値を他のメンバーが理解するところから始めなくてはならない――という属人化の問題も抱えていました。本決算作業が集中する4月末から5月中旬は残業が多く発生していました。

BT担当:
最終的にBTrexを選定いただいた決め手は何でしたか。
ハマキョウレックス ご担当者 様:
当時のExcelベースの資料をシステムへ移行できること、財務情報と非財務情報の両方を集約できること、グループ会社がオンラインで入力できることが選定のポイントです。当社の要件を他のシステムと比較し、安価に実現できることも選定における重要な要素でした。
非財務情報もシステムに乗せる必要があるため、膨大なExcel資料、とりわけオリジナルフォーマットの非財務情報を再現性高く実装できるようにビジネストラスト社と何度も打合せを重ねながら慎重に進めました。

ハマキョウレックス ご担当者 様:
連結CFは、従来から原則法を簡便法へ切り替えることを検討しておりました。
BTrexの導入を機にビジネストラスト社で原則法と簡便法のフィットギャップも行っていただいたことで、簡便法への切替を想定よりスムーズに行うことができました。
BT担当:
グループ会社との連携面はいかがでしょうか。
ハマキョウレックス ご担当者 様:
同じ画面を当社とグループ会社がリアルタイムに見て操作できるようになりました。Web通話等をつなぎながらリアルタイムに数字を更新・確認できるため、問題解決が格段に早くなりました。従来はExcelの修正を電話・メール等で複数回往復することもありましたが、BTrex導入後は入力エラーが出ても、その場で画面を共有して修正が完了します。
BT担当:
体制面での変化もあったのでしょうか。
ハマキョウレックス ご担当者 様:
従来はExcelでの情報収集であったため、1つのExcelに対し複数名で同時に作業をすることができませんでした。
従って、報告単位である1子会社に対し担当を1名付けざるを得ませんでした。
しかしBTrexでは会社を横断して複数名で同時作業することが出来るため、資料ごとに複数名配置することが出来るようになりました。
従来の「子会社担当制」から「資料担当制」へ変更したことで、精算表やパッケージなど資料ごとに複数名を配置し、グループ会社全体の期待値チェックができる体制です。
ハマキョウレックス ご担当者 様:
連結担当者は作業開始時から資料を確認できるため、並行稼働が可能になり、遅延やノッキングがなくなりました。2名体制のダブルチェックで欠席時にも対応でき、属人化も解消されています。
BT担当:
今後の展望をお聞かせください。
ハマキョウレックス ご担当者 様:
2点あります。
1点目は、フォーマットや操作のマニュアルを整備し、グループ会社向けの教育をパッケージ化することです。新規M&A・PMI時の立ち上げをスムーズにすることが目的です。
2点目は、分析ツールの活用です。前年比などの分析を、経営陣への説明に紐づけていきたいですね。BTrexは既定で多くのレポートが搭載されているため、決算説明にも活かしていきます。
BT担当:
ありがとうございます。これからも活用範囲を広げていくお手伝いをさせてください。本日は貴重なお話をありがとうございました。